フランソワ1世の2番目の王妃
カトリーヌの姑となるフランソワ1世の2番目のお妃
エレオノール・ドートリッシュ
1498年11月15日-1558年2月25日 享年60歳
カトリーヌ39歳の時に亡くなっている。
私の好きな登場人物。何故なら、優しさしか見当たらないから。
皇帝カール5世の姉であり、ディアーヌの1歳年上、フランソワ1世より5つ年下となる。弟によって、思うような恋愛をする事ができなかった。
マドリッドにのこのこと赴いて捕虜となったフランソワ1世は、マドリード条約という条約で、息子2人を人質に渡す事とエレオノール・デ・ハプスブルク(エレオノール・ドートリッシュ)との結婚を約束された。
優しいエレオノールは、カール5世の捕虜が捉えられている暗い牢の中に、秘密裡に訪れた。外界と断絶させられていたフランソワ1世は、エレオノールの出現で色好み特有の軽妙さを取り戻し、エロスの神さながらに彼女の愛を求めた。
表に出てこない彼女の声
フランソワ1世が捕虜となった時、エレオノールは、ポルトガルの王の未亡人だった。
エレオノールの見た目について、褒める記述がない。
・ちびで胴長短足
・ぐにゃぐにゃでぶよぶよの肉体
・下唇は厚く前方に突き出ている
フランソワ1世は、捕虜となっていた時にエレオーノルとのめくるめく愛を育んだ、甘美な詩を朗読し、求めあった。
エレオーノルは、美男子のフランスの王に愛されて永遠の愛の中で最も幸福な時間を味わっていると思った。
エレオノールの恋愛について、Wikipediaでは神聖ローマ帝国のフードリヒ2世と恋愛関係にあったと書かれている。弟のカール5世がフードリヒから届いたラブレターを読んでいるエレオノールを見つけ、フードリヒは宮廷から追放された。エレオノールは、弁護士の前で、極秘結婚などしないよう誓いを立てさせられた。
エレオノールは弟の言うがまま、従った。
結婚のためにパリまでの輿入れ道中、連日連夜フランソワ1世に求められ、エレオノールは愛される喜びを感じていた。
しかし、パリに入った途端、フランソワ1世はエレオーノルに見向きもしなくなったという。
王妃であったのに、愛妾エタンプ夫人の陰にかくれ、静かに読書をしたり草木や花を愛でて、生涯を終えた。
その姿をカトリーヌは見ていた。政治に口出しをすることは無かったが、カール5世とフランソワ1世の仲介役になっていた。
夫を愛し続けた。
優しいエレオノールは、二人の王子がフランソワ1世の代わりに捕虜となっていた時、危険をおかし牢を訪れていた。フランソワ1世に愛された瞬間を思い出しながら。
幼い王子たちは、劣悪な環境の中、孤独と飢えと体力の衰弱によって痴呆同然になっていたという。エレオノールは、王子たちに食べ物を与え、フランス語で話しかけ、短詩曲を歌って聴かせたという。
優しいその性格が、伝わってくる、私の好きなお姫様。
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