新乗馬スタイルへ導くカトリーヌ
カトリーヌの時代の女性は、両足をそろえて乗馬していました。
馬の上に椅子のような鞍を載せて、横向きに座りつつ、進行方向で手綱をさばくのです。横向きに座って、両足は板の上にそろえていたらしく、ドレスで優雅とも言えそうですが、聞いただけでしんどいです。
カトリーヌは、鞍の左側に両足をおろすものの、左足は鐙(あぶみ)に入れて、右足を馬の胴体にぴったりとつけて手綱をさばいたので、早く走れたし、身体も少しは楽に居られたようです。この乗り方を「アマゾン乗り」と言うようで、何故アマゾンかというと、ギリシャ神話に登場する女性だけの狩猟民族がいたそうで、その部族に由来するそうですよ。
このころの女性はドレスを着て乗馬していましたから、おみ足が見えてしまうのは、お品が悪いかったようです。カトリーヌは、ドレスの裾から臑(すね)があらわになる困りごとを、くるぶしの下をリボンで結ぶイタリア仕込みのカルソンを真似したものをはき、安心してドレスの裾をひるがえして馬を駆けさせる事ができたんだそうです。
カトリーヌが女性の乗馬スタイルを少しづつ、変化させたのかもしれませんね。
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